口臭の原因と断食の関係についての体験談と考察
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口臭の原因
口臭のおもな原因には「口腔内の状態」「腸内(内臓)の状態」の2つが関係しているといいます。その原因によって口臭を改善するための方法もさまざまです。原因がいまひとつわからないという場合もあると思います。
参考になるかはわかりませんが、職場の上司の口臭がなくなったできごとについて、事実をありのまま紹介したいと思います。極端な例だし再現性があるかはわかりませんが、口の臭い上司からニオイが消えたのが衝撃的だったので、ここに記録しておきます。
口のクサい男性上司
わたしはコールセンターで働いています。毎日電話でお客さんと話しているのですが、わからないことや自分だけで判断できない案件があった場合、上司を呼びます。内容を説明して指示をあおぎます。
そのとき、上司が吐く息がクサいと感じることがたびたびあります。もしかしたら、相手もわたしの口臭を感じて同じように思っている可能性がありますが、それは横においておきます。とにかくニオイを感じることが多い仕事だと思います。
40代後半の男性上司(仮名 : オヤマダさん)も口臭のある人でした。口の中に細菌が繁殖しているのか、それとも内臓に原因があるのかわかりませんが、オヤマダさんが言葉を発するたびに、かなり不快なニオイが漂いました。
そのニオイを感じ取っていたのはわたしだけでなく、たまに同僚とのあいだで「オヤマダさんって臭うよね。口のニオイかな?」などと話題にあがることがあったので、客観的に見てある程度、口臭があるほうだったというのはまちがいないと思います。
自分の体調がわるいときには「今日はオヤマダさんが近くに来ないといいな」とさえ思うこともありました。いま思うと結構ひどいですが、正直な気持ちでした。
男性上司が病気で入院
ある日、オヤマダさんが急に仕事に来なくなりました。まじめを絵に描いたような人だったのでどうしたのだろうと思っていましたが、ほかの上司に聞いたら「胃腸の病気で入院した」とのことでした。
そのときは「口臭があるからって近寄らないでほしいとか思ってごめんなさい」「早く元気に戻ってきてほしいな」と素直に思いました。本当です。
それから数ヶ月たち、オヤマダさんが職場に復帰しました。ガリガリに痩せこけて、スーツもサイズをいくつか小さくしたものを新たに購入したと言っていましたが、見ていて恐ろしくなるくらいの痩せっぷりでした。
同僚が体調不良で痩せたら、たまに冗談で「痩せて良かったね」「ダイエットできたね」なんて言うこともありますが、オヤマダさんの痩せ方は尋常ではなかったので、もしかしたら病気が治っておらず、さいごの挨拶に職場に来たのではないか、と疑ってしまうほどでした。
実際には見た目とちがい本人はとても元気で、すぐに仕事カンを取り戻して数ヶ月のブランクをうめていきました。復帰した直後は「元気になって本当に良かった」と思っていましたが、ふと口臭のことを思い出しました。
入院中は体調が心配で忘れていましたが、そういえばオヤマダさんは口がクサいのです。また昔のようにあのニオイを嗅がされるのか、と少し失礼なことを考えていました。
そんなある日、お客さんとの話がかみあわず、手をあげて上司を呼ぶことになりました。オヤマダさんが走ってきます。「げ、オヤマダさんだ。いまあのニオイ嗅ぎたくないな」と思いましたが、もうどうしようもありません。
事情を説明して指示をあおいだら、オヤマダさんは以前のようにサラッと解決策をあたえてくれて、すぐに自席に戻っていきました。「あれ?クサくない!?」いつもはいなくなった後もそこ場に残る彼の口臭が、そのときはなかったのです。
自分の鼻がわるくなったのかと思いましたが、そうではありませんでした。その後も何度か仕事上の会話をすることがありましたが、一度も口がクサいと思うことがなかったのです。
いったい、どういうことなのでしょうか。
絶食状態で胃腸がキレイになった?
不思議に思ったので、何かヒントがないかと思い、オヤマダさん自身に話を入院中の話を聞きました。すると入院中は「ほとんど絶食状態だった」というのです。
もしかしたら、彼の口臭の原因は内臓(胃腸)にあり、絶食状態で胃腸がキレイになったため、口臭が改善されたのではないかと考えました。
自分の生活を振り返っても、食べすぎたり飲みすぎたりしたあとは口臭を強く感じたり、反対にプチ断食やファスティングなどをおこなったあとは、ほとんどニオイが感じられなかったりという経験がありました。
オヤマダさんは絶食状態になり、いままで溜まっていた便や毒素が排出され、結果として胃腸がもとの正常な働きを取り戻したために口臭が改善されたのだと思いました。
もちろんわたしは医者でも専門家でもないし、上記のできごとだけでそう判断するのは早計だと思います。しかし自身の経験とあわせて考えると、その結論はあながちまちがっていないのではないかと思うようになりました。
ムリな断食はすすめません
今回のオヤマダさんのケースは極端だし、やむをえない理由での絶食でした。口臭の改善における絶食の有効性を考えるにあたり、オヤマダさんの病気を引っぱるのは良くなかったかもしれません。
しかし、胃腸をキレイにするというポイントをとらえて考えると、絶食は口臭予防や改善に有効かもしれないというのが、個人的な見解です。
もちろん断食は健康上のトラブルを起こす原因になる可能性もあります。体調がわるいときにはおこなってはいけないし、病気などで医師にかかっている場合、おこなうのは危険だと思います。
また唾液の分泌という点で、反対に口腔内に口臭の原因をつくってしまう可能性もあると思います。断食をするときは当然ごはんを食べず、咀嚼をしません。噛んだり口を動かしたりする機会が減ると唾液の分泌が減ります。
そうすると胃腸の調子が良くなっても、こんどは口の中で細菌が増えてしまう、という事態になってしまうかもしれず、それでは本末転倒です。
今回の記事はあくまで、個人の体験をとおして「胃腸をキレイにすることが、口臭改善に役立つかもしれない」と感じたという話です。ムリな断食をすすめるわけではありません。
とはいえ、最近はプチ断食や酵素ダイエット、ファスティングといったものが注目されてきているようです。もし口臭予防に良いようなら、個人的にはそれらを積極的に取り入れたいと考えています。
もちろんその場合は正しい方法、体調をくずさない方法をしっかりと勉強したうえで実践します。口臭がなくなって、さらに健康にもなれるなら嬉しいですよね。
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